デリバティブ取引ボットは、デリバティブ契約のポジションを自動的にロングまたはショートすることで、常に変動の激しい暗号資産市場での利益を最大化することを目的として設計されています。
グリッドボットとは、事前に設定された価格範囲において所定の間隔でロングおよびショートポジションを発注するように設計された自動取引システムです。価格変動を活用して利益を得るよう設計されているので、値動きの激しい市場においてその本領を最大限発揮します。
関連資料
Bybitデリバティブ取引ボットの仕組み
Bybitデリバティブ取引ボットでは、「強気」「弱気」「中立」の3つのモードを利用した注文指示を出すことができます。各モードについてこれからご説明します。
強気
強気モードは、価格が上昇基調にある変動の激しい市場に適しています。ボット作成時の市場価格でロングポジションを建て、価格上昇後にロングポジションを決済することで利益を獲得する取引です。
例
Aさんが、以下のパラメータに基づいてデリバティブ取引ボットを作成するとしましょう:
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デリバティブ通貨ペア:BTCUSDT
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市場価格:19,000 USDT
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上限価格:30,000 USDT
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下限価格:10,000 USDT
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グリッド数:5
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グリッドモード:等比間隔
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レバレッジ:2倍
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グリッド間隔:24.57% ≈ (30,000/10,000)(1/5) – 1
注:
等比間隔の場合は、各グリッド間の価格差の比率が等しくなります。たとえば、グリッド間隔を24.57%に設定すると、次の注文価格は前の価格よりも24.57%高くなります。
システムが各グリッドの価格を算出し、2倍のレバレッジをかけて発注します。作成したデリバティブ取引ボットが正常に起動すると、ポジションは以下のように配置されます。
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BTCの価格が19,331 USDTまで上昇した場合、発注はされません。上昇基調の市場でBTC価格が24,082 USDTまで上昇すると、24,082 USDTで売り注文が約定され、19,331 USDTの買い注文が発注されます。
このまま価格が上昇し続けて30,000 USDTに達した場合、30,000 USDTで売り注文が約定され、24,082 USDTの買い注文が発注されます。これに反して、価格が19,331 USDTまで下落した場合には、19,331 USDTで買い注文が約定され、24,082 USDTの売り注文が発注されます。
デリバティブ取引ボットは、事前に設定されている価格の上限と下限の範囲内でのみ稼働します。BTC価格が30,000 USDTを上回ったり、10,000 USDTを下回った場合には、設定された価格帯にBTC価格が戻るまで、新たに発注することはありません。
市場価格が設定した価格帯から逸脱している場合には、デリバティブ取引ボットを終了するか、あるいは設定された価格帯に市場価格が戻るのを待ってから取引を再開するか、どちらかを選択するとができます。取引ボットを終了すると、保留中の注文はすべてキャンセルとなり、手持ちのポジションは時価で決済されます。お客様の資産は、資金調達アカウントに自動入金されます。
弱気
弱気モードは、価格が下降基調にある変動の激しい市場に適しています。ボット作成時の市場価格でショートポジションを建て、価格が下がると、ショートポジションを決済することで利益を獲得する取引です。
例
Aさんが、以下のパラメータに基づいてデリバティブ取引ボットを作成するとしましょう:
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デリバティブ通貨ペア:BTCUSDT
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市場価格:20,000 USDT
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上限価格:30,000 USDT
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下限価格:10,000 USDT
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グリッド数:5
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グリッドモード:等差間隔
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レバレッジ:2倍
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グリッド間隔:4,000 = (30,000 − 10,000)/5
注:
等差間隔の場合は、各グリッド間の価格差が等しくなります。たとえば、グリッド間隔が4,000 USDTだとすると、次の注文価格は前の価格よりも4,000 USDT高くなります。
システムが各グリッドの価格を算出し、2倍のレバレッジをかけて発注します。作成したデリバティブ取引ボットが正常に起動すると、ポジションは以下のように配置されます:
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BTC価格が18,000 USDTまで値を下げた場合、発注はされません。下降基調の市場でBTC価格が14,000 USDTに下落すると、14,000 USDTで買い注文が約定され、18,000 USDTの売り注文が発注されます。
このまま価格が下落し続けて10,000 USDTに達した場合には、10,000 USDTで買い注文が約定され、14,000 USDTの売り注文が新たに発注されます。これに反して、価格が18,000 USDTまで上昇した場合には、18,000 USDTで売り注文が約定され、14,000 USDTの買い注文が発注されます。
デリバティブ取引ボットは、事前に設定されている価格の上限と下限の範囲内でのみ稼働します。BTC価格が30,000 USDTを上回ったり、10,000 USDTを下回った場合には、設定された価格帯にBTC価格が戻るまで、新たに発注することはありません。
市場価格が設定した価格帯から逸脱している場合には、デリバティブ取引ボットを終了するか、あるいは設定された価格帯に市場価格が戻るのを待ってから取引を再開するか、どちらかを選択するとができます。取引ボットを終了すると、保留中の注文はすべてキャンセルとなり、手持ちのポジションは時価で決済されます。お客様の資産は、資金調達アカウントに自動入金されます。
中立
中立モードの場合、デリバティブ取引ボットは初期ポジションなしで起動し、基準価格を下回る価格での買い注文と、基準価格を上回る価格での売り注文を発注することになります。市場価格が事前に設定された価格に達すると、注文の指示に応じてロングまたはショートのポジションが建てられます。
例
Aさんが、以下のパラメータに基づいてデリバティブ取引ボットを作成するとしましょう:
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デリバティブ通貨ペア:BTCUSDT
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市場価格:20,000 USDT
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上限価格:30,000 USDT
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下限価格:10,000 USDT
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グリッド数:5
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グリッドモード:等差間隔
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レバレッジ:2倍
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グリッド間隔:4,000 = (30,000 − 10,000)/5
注:
等差間隔の場合は、各グリッド間の価格差が等しくなります。たとえば、グリッド間隔が4,000 USDTだとすると、次の注文価格は、前の価格よりも4,000 USDT高くなります。
システムが各グリッドの価格を算出し、2倍のレバレッジをかけて発注します。作成したデリバティブ取引ボットが正常に起動すると、ポジションは以下のように配置されます:
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BTC価格が18,000 USDTに達すると、買い注文が実行され、22,000 USDTの売り注文が次のグリッド上に配置されます。価格が22,000 USDTに上昇すると、売り注文が実行され、それに続いてロング ポジションが決済されて、18,000 USDTの買い注文が発注されます。これでグリッド取引が完了し、価格差から利益を得ることができます。
デリバティブ取引ボットは、事前に設定された価格の上限と下限の範囲内でのみ稼働します。BTC価格が30,000 USDTを上回ったり、10,000 USDTを下回った場合には、設定された価格帯にBTC価格が戻るまで、新たに発注することはありません。
市場価格が設定した価格帯から逸脱している場合には、デリバティブ取引ボットを終了するか、あるいは設定された価格帯に市場価格が戻るのを待ってから取引を再開するか、どちらかを選択するとができます。取引ボットを終了すると、保留中の注文はすべてキャンセルとなり、手持ちのポジションは時価で決済されます。お客様の資産は、資金調達アカウントに自動入金されます。
リスク
グリッド取引(デリバティブ)では、マーク価格が強制決済価格に達すると、保有するポジションが強制決済されるリスクがあります。損失の可能性を抑えるために、損切率の設定をお勧めします。
注:グリッド取引(デリバティブ)は、デリバティブアカウントと取引ボットアカウントを介して実行されます。アカウントがUSDデリバティブアカウントにアップグレードされている場合は、USDデリバティブアカウントと取引ボットアカウントを介して行われます。